酸化亜鉛はUVAもブロックするスグレモノ


前回の記事
で、酸化亜鉛はスグレモノ、と書きました。その根拠はこちらのチャート。EWG(環境ワーキンググループ)のサイトから借用しました。

現在アメリカで使用が許可されている主な日焼け止め成分が、UVBとUVAに対してどれくらい有効かを示したものです。青い色が濃いほど紫外線を通しにくいことを表しています。ピンク色の日本語は私が書き足したものです。

比較されている成分は、上からアボベンゾン、酸化亜鉛、酸化チタン、オキシベンゾンと続き、その次はなぜか4つの成分がまとめてあります。(オクトクリレン、オクチノキサート、ホモサレート、オクチサレート)。

一番下にあるのが「綿のシャツ」。もちろん日焼け止め成分ではありませんが、290nm(ナノメートル)から400nmまで、バシッとシャットアウトしてくれます。でも顔をシャツで覆うわけにはいきませんよね。(笑)

では次にUV遮断効果が高いのは?というと、それが酸化亜鉛なのですね。UVAの長い波長の方まで青い色が濃く続いています。

ただしここで付け加えておかないといけないのは、このチャートはアメリカで利用が許可されている日焼け止め成分に限定されたものだということ。ヨーロッパではUVA遮断に優れた新しい成分が許可されており、そのうち4つはアボベンゾン(酸化亜鉛ではありませんよ)より優れているかもしれない、でもアメリカではまだ安全性が確認されていないので使用が許可されていない、とEWGのサイトに書かれています。

EWGについて
このチャートを作成したEWGは、環境と健康をキーワードに消費者保護の活動を行なっているアメリカの非営利団体です。ロゴには Know your environment. Protect your helth.(自分の環境について知りなさい。自分の健康を守りなさい。)と書いてあります。サイトにはすごい量の情報があり、独自の調査や研究も行なっています。お店でモノを選ぶときにバーコードを読み込んで、EWGの安全性データをチェックできるアプリまであります。家庭用製品、化粧品、エネルギー、農業、食品、水質などが主要対象項目として記されています。化粧品もわりと大きな項目なのです。